子育て世代は投資を始めよう〜何に投資するか②

「昨晩のニューヨークダウは、1%上昇し最高値(さいたかね)を更新しました。また同様にナスダックも100ポイント上がっています。為替は1ドル114円で30銭円安です。」


朝、起きた時にニュース番組をつけると大体番組の最後に、キャスターが昨晩のダウやナスダックの株価の推移を発表しています。普段投資をしない方は、聞き流されていると思いますが、投資を始めると動向が気になってつい耳を立てて聞いてしまいます。


このダウ工業株価平均やナスダック総合指数を始めとして、S&P500指数、CRSP米国総合指数が代表的な株価指数です。特徴をそれぞれ見ていきます。


1. ダウ工業株価平均:1896年に創設されたアメリカで最も古い株価指数。当初は12銘柄でスタートしたが、現在はアメリカを代表する30銘柄で構成されている。超大型株で構成されているため、やや値動きが緩やか。

2. ナスダック総合指数:アメリカのナスダック市場に上場している3000銘柄を対象としている。ナスダック100指数という、銀行などの金融銘柄を除く時価総額トップ100社を対象とした指数(ナスダック100指数)の方が投資先として有力。ハイテク株が多いため、変動がやや大きい。

3. S&P500指数:1957年に創設された株価指数で、アメリカで上場企業約4000社のうちのトップ500社を対象としている。500社でアメリカの株式市場全体の80%の時価総額を占めている。世界的に人気があり、投資家から多くの資金が流入するためS&P500指数に採用されると企業の株価は大幅に上昇する。

4. CRSP米国総合指数Center for Research in Security Prices(シカゴ大学証券価格調査センター)US TOTAL MARKET INDEXという指数で、米国株式市場の大型株から小型株まで投資可能銘柄のほぼ100%を対象としている。S&P500ではカバーできていない小型成長株を含んでいる。アメリカそのものに投資するような指数。


投資先としてこれらの指数が有力です。前回のブログで紹介した投資信託と上場投資信託(ETF)にそれぞれの指数に連動した商品があります。


各指数に連動する商品の例  晴耕雨読 作成


これらの商品の信託手数料(あるいは経費率)は非常に低く設定されていますし、規模が大きいため安心して購入できます。投資信託のiFreeシリーズは大和アセットマネジメント、eMAXIS Slimシリーズは三菱UFJ国際投信が販売しています。上場投資信託(ETF)のDIAやQQQは、ティッカーと言いましてアメリカの上場株式のコードを示しています。DIAやSPYはState Street、QQQはInvesco、VOOとVTIはVanguard、IVVはBlackRockが販売しています。Vanguardの日本法人は残念ながら2020年に日本から撤退したため、日本語のホームページはありませんが(英語はもちろんあります)、State Street、Invesco、BlackRockは日本語のホームページがあり、各社の理念や各商品の特徴を直接調べる事ができます。

個人的には、市場を広くカバーしている指数の方が安定し成長性が保たれると考えられるため、S&P500指数やCRSP米国総合指数に連動する商品がおすすめです。



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