配当金生活は可能か?

 

「病気になった時や、老後が不安です」

「今の仕事は体力的にしんどいので、少し仕事時間を減らして自由な時間がほしい」


仕事に対する報酬は、お金だけではなく、達成感、他者への貢献感、次の魅力的な仕事の獲得などたくさんあります。しかし、誰もが経済的な自由を得たいと思っています。仕事時間を減らすことで、パートナー、子供、親、地域への貢献を考えられるかもしれません。


そんな時、不労所得があると仕事時間を減らす選択肢が出来ます。

代表的な不労所得して、株式の配当が挙げられます。配当は、経営が良好な企業が、売上の一部を株主に還元してくれる素晴らしい仕組みです。

配当金をもらうためには、経営が良好な企業を選んで、その企業の株式を購入し、配当の権利日まで株式を保有しておくともらえます。非常に簡単です。


では、経営が良好な企業を選び出すにはどうしたらいいでしょうか。


1つの目安として、連続して増配しているかが挙げられます。連続増配している年数が長いほど、経営が安定していると言えます。


アメリカには、連続増配している企業がたくさんあります。


連続増配50年以上(配当王)

コカ・コーラ(KO)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)など


連続増配25年以上(配当貴族)

ウォルマート(WMT)、マクドナルド(MCD)、ペプシコ(PEP)など


どれも一度は聞いたことがある企業ではないでしょうか。日本では、花王の31年連続が最長ですが、アメリカには上記以外にも多数の増配銘柄が存在します。


個別株は、ハードルが高いという方にはETFがおすすめです。ETFだと、信託報酬が必要ですが銘柄が適度に分散されており、効率的です。連続増配する銘柄を集めたVIG、高配当株を集めたVYM・HDV・SPYDが挙げられます。


VIGの株価推移 マネックス証券ホームページより




仮に配当利回りが3%で、3000万円分の高配当ETFを保有すると、20%の税引き後に年間72万円の分配金(配当金)が貰えます。1ヶ月6万円です。自分が働かなくても、お金が働いてくれる事を実感します。


またVIGや増配銘柄に投資しておくと、毎年増配されるため、分配金が少しずつ増えていきます。使わずに残った分配金を再投資しておくと、株数が増えるため、雪だるま式に分配金を生み出してくれます。た増配企業は、業績が良好なため、株価も上昇しますので、売却時には値上がり益も期待できます。

ちなみに増配されると、取得単価に対する利回りは上昇します。今は2-3%程度の利回りでも、毎年増配されることによって、10年や20年すると取得単価に対する利回りは2〜4倍になって、10%程度に上昇する可能性もあります。


もちろん、3000万円などのまとまった資産に辿り着くのは大変です。それに3000万円相当のETFや株式を退職金などの現金一括で購入するのもおすすめはできません。将来的に配当金生活を目指すのであれば、ある程度の年齢の時からETFあるいは高配当株を積み立てておく方が複利の力を借りて比較的楽に辿り着けます。



以上から、冒頭の「配当金生活は可能か?」に対する答えとして、「限定すると容易に可能」「完全な配当金生活をするには時間を要する」となります。



しかし、20〜30歳代の時は学業、仕事のスキル獲得、資格の取得、旅行、人脈形成など自分への投資が必要ですよね。40歳代以降になってから金融商品への投資を始めるか、あるいは効率的に行くため20〜30歳代から始めるか、皆様はいかがお考えでしょうか?


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