株式投資はプラスサムゲーム


「株はこわいです」
「損しそうで」

株式投資を始めるとき、お金を儲けたいと思いますよね。ところが、株価の下落による損失が頭をよぎります。不安と恐怖に支配され、株式投資に二の足を踏みます。


株式投資の仕組みを知れば、不安と恐怖を克服出来るかもしれません。

プラスサムゲーム、ゼロサムゲーム、マイナスサムゲームをご存知でしょうか?

参加者全員の利益と損失を合計して、プラスになる仕組みをプラスサムゲームと言い、合計が0ならゼロサムゲーム、マイナスになるならマイナスサムゲームと呼びます。


例をいくつか挙げてみます。


1. マイナスサムゲーム
人生に一度は宝くじを買ったことがあると思います。宝くじは、購入者が出したお金から印刷代、手数料、公共事業費などの経費を引いた分が、当たりとして購入者に還元されます。当せん金付証票法で、宝くじの還元率は50%未満になるように定められていますので、公平に考えて宝くじを購入しても半分は帰ってきません。参加者全員の利益として考えると還元率50%未満のマイナスサムゲームと言えます。

他にも競馬、パチンコなどもマイナスサムゲームとなります。一部でプラスとなる方もいますが、全体としてみると利益はマイナスとなり、参加者は損をします。

マイナスサムゲームに参加している限り、ほとんどの方は永遠に夢を買うことはできません。


2.ゼロサムゲーム
外国為替取引で2国間の為替取引を行う場合、どちらかに利益が出ればどちらかに損失が出ます。参加者全体でみると、利益と損失の和がゼロとなります。友人同士で行う麻雀なども該当します。

ゼロサムゲームに参加しても、まず夢を買うことはできません。


3.プラスサムゲーム
歴史的に見て株式市場では、経済規模や参加者数が増大し、全体の利益と損失の総和はプラスになっています。ただ短期間では損失が出ることがありますので、あくまで長期間にわたって株式を保有した場合に限ります。また株式からは、配当金をもらうことが出来ます。配当金で株式を購入することで、さらに利益が増えます。

長期にわたって成長する銘柄を選定することが難しい場合は、S&P500指数やCRSP米国総合指数などに連動するETFや投資信託がおすすめです。

長期間の忍耐力を持ってプラスサムゲームに参加すると、ほとんどの方が夢を買うことが出来ます。短期間では損することがあります。



以上から、プラスサムゲームである株式市場に居座り続けることが大切です。短期的に見ると株式は暴落することもあり、不安と恐怖を感じますが、この不安と恐怖は、ゲーム参加者に対するちょっとした参加費のようなものです。



コメント