ジュニアNISAを活用してますか?

「教育ローンを借りるつもりです」
「教育費のため、休みの日に副業します」


子供の年齢が上がるにつれて、教育費も上がっていきます。特に高校から大学進学の時にピークを迎えます。自宅から離れた大学に進学する場合は、一人暮らしの費用も必要になります。


子供にアルバイトをさせる、奨学金を借りる、教育ローンを組む、あるいは親(自分)が時間外労働や副業をすることで不足分を補う方もおられます。


アルバイトには、人脈を作れたり、新たなスキル獲得が出来るなど、お金以外のメリットも沢山ありますが、アルバイトの時間が多すぎて学業に時間が割けなくなる経験はなかったでしょうか?


せっかく大学に進学したのなら、将来のための勉強を出来るように、親としてはサポートしたいですよね。


ここで、効率的に学費を形成する方法としてジュニアNISAがあります。



子供教育費について」で説明していましたようにNISAは、Nippon Individual Savings Accountの略で、購入した金融商品から得られる利益が非課税になる制度です。成人向けの一般NISA・つみたてNISAと未成年向けのジュニアNISAがあります。

ジュニアNISAでは、子供本人の口座で年間80万円まで商品を購入でき、子供が18歳になるまで非課税枠として運用されます。現行では、2023年でジュニアNISAの制度が終了することとなり、2022年と2023年の2年間で合計160万円を拠出することが可能となっています。2024年以降はいつでも引き出すことが可能です。


仮に子供が3歳で、大学進学まで15年あるとして、160万円をS&P500指数やCRSP米国総合指数に連動する投資信託やETFに投資するとします。保守的に見積もって、年利8%で増えるとして計算します。

         計算式:160万円×1.0815=507万5470円


160万円を3歳の時に用意しておくと、18歳から20歳時には507万円に増えています。
複利の力はすごいですよね。ジュニアNISAで運用をしておくと、値上がり益の347万円に税金がかからず、507万がそのまま貰えます。普通の口座(特定口座)で運用しますと20%の税金がかかりますので、貰える金額は、438万円に減ります。


         計算式:160万円+347万5470円x0.8=438万376円



以上のようにジュニアNISAで運用しておくことで、値上がり益がそのまま貰えます。もちろん、現金で置いておくよりも特定口座で運用する方が良いです。すなわちお得なのは、

         ジュニアNISA>特定口座>>現金

と言えるのではないでしょうか。


ジュニアNISAの仕組み  晴耕雨読 作成



一方、教育ローンで500万円を用意したいとします。教育ローンは平均的に年利3%、約10年で返済するとして計算すると、返済合計は576万円となります。





以上から、子供が小さい現時点で、ジュニアNISA枠でS&P500指数やCRSP米国総合指数に連動する商品を購入しておくことで、教育ローンを借りるよりも大幅に準備する現金が少なくて済みます。上記の例では、ジュニアNISA160万円に対して教育ローンでは576万円の現金が必要です。


ジュニアNISAを利用しておくと、準備する現金が少なくていいので、子供が多い場合の将来に備えることもできます。またご自身が40〜50歳代になった時に副業や時間外労働をしないといけない状況を回避できます。空いた時間で、家族に向き合えますし、趣味の時間にも使えて非常に効率的ですね。



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