半導体の受注生産シェア1位の会社、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSM)に投資する。

皆様のスマートフォン、パソコン、タブレット端末、車、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、LED電球、医療機器などの様々なデジタル機器の心臓部となるのが半導体です。


2020年のコロナ禍以降、世界中で半導体が不足しています。コロナ禍のリモートワークなど原因は様々ですが、半導体の需要が増加し供給が追いついていないです。当然、半導体を作るメーカーの業績は上がりますよね。


TSMC    晴耕雨読 妻作成



半導体企業には、半導体を設計する企業(ファブレス)と、半導体生産を受託する企業(ファウンドリー)があります。従来、インテル(INTC)などの大手半導体企業では設計から生産まで一つの企業で一括して製造していましたが、現在はコスト削減、効率性の追求から、設計と受託生産に企業として分業されるようになってきています。どこの業界にも分業は大切ですね。


台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSM)は、半導体生産を受託するファウンドリーとして世界シェアの58%を占めており(2020年調べ)、世界1位の企業です。台湾セミコン(長いので略します)に生産を委託する顧客して、アップル(AAPL)、エヌビディア(NVDA)、インテル(INTC)、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)など多数の有名企業があります。皆様のiPhoneやiMACに使用されている高機能の半導体M1チップは、台湾セミコン製です。


台湾セミコンの売上高やEPS(1株当たりの利益)は、時々前年よりも低下することがありますが、長期的にみると順調に伸びてきています。

工場は台湾以外にも多数あって、個人的には地政学的リスクをあまり感じませんが、2022年2月末からのウクライナ紛争の影響か、好決算にも関わらず2023年1月現在株価はやや軟調です。



我が家では、サテライト部分として、2020年から台湾セミコン(TSM)に小額投資しています。14株、平均取得単価63.5 USドルです。2023年4月現在78 USドルですので、22.8%の値上がりです。

配当利回りは2.4%で、我が家の平均取得単価に対する配当利回りは約3%であり、成長企業の割に高配当です。


ここ最近の配当金履歴は以下の通りです。順調に右肩上がりに増えてきていますね。

2016年  0.939 USドル

2017年  1.159 USドル

2018年  1.345 USドル

2019年    1.596 USドル

2020年 1.693 USドル

2021年 1.829 USドル

2022年 1.87 USドル



TSM 配当金履歴 マネックス証券データから作図



消費者としては、インフレの影響によるスマートフォンや家電、車の値上がりは止めてほしいですが、投資家としては、これらの機器の値上がりに伴う半導体企業の利益増加はうれしい限りです。

投資家の視点で物事を見ることは大事ですね。



(この記事は、2023年1月9日に追記しています)

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