お金を銀行に預けるか、銀行株を買うか。アメリカ最大の金融機関、JPモルガン・アンド・チェース・カンパニー(JPM)に投資する。

銀行株は、高収益の割には投資家からあまり目を向けられないため、割安の状況が続いています。配当利回りが高く、安定した配当金生活をしたい投資家にとっては優良な投資先と考えられます。


我が家では、サテライト部分として銀行株の代表であるJPモルガン・アンド・チェース・カンパニー(JPM)や、金融ETFのXLFに投資しています。



アメリカのメガバンクには、JPモルガン・アンド・チェース・カンパニー(JPM)、ウエルズファーゴ(WFC)、ゴールドマンサックス(GS)、シティグループ(C)、バンクオブアメリカ(BAC)、モルガンスタンレー(MS)の6行が挙げられます。


その中で、1、2位を争うJPモルガン・アンド・チェース・カンパニー(JPM)について紹介したいと思います。


JPM  晴耕雨読 妻 作成



JPモルガン・アンド・チェース・カンパニー(JPM)は、4兆 USドル近くを有する米国最大の複合金融機関で、世界60カ国以上で営業拠点を持つ多国籍企業です。


銀行の仕事は多岐にわたります。給料の振込、水道代や電気代の引き落とし、送金、教育費・車・家のローン、投資など個人のお金にまつわる仕事と、企業への融資、企業への投資、企業合併の手伝いなど企業のお金にまつわる仕事があります。その他、銀行自体が株式や債券などのトレーディングを行っています。


専門用語的には、Corporate and Investment Bank(投資銀行、売り上げ約40%)、Consumer and Community Bank(消費者金融業務、約40%)、Asset and Wealth Management(資産管理、約13%)、Commercial Banking(商業銀行、約8%)が主要部門となります。


他の5行との違いは何か。規模と安定した経営でしょうか。我が家で、6行の中からJPモルガン・アンド・チェース・カンパニー(JPM)に投資している理由として、アメリカだけではなくて世界展開していることが挙げられます。今後も世界人口は増えますので(国連広報センター)、世界展開していると収益は上がっていきますよね。


営業利益率(売上高に対する営業利益の割合)は、2021年通期で48.96%と極めて高いです。売り上げの半分が利益になるなんて、すごいですよね。


2020年はコロナ禍のため、EPS(1株あたりの純利益)は低下しましたが、それ以外はこの10年間安定して上昇しています。


配当金も以下のように順調に増えています。2016年から2022年にかけては2倍以上に配当金が増えています。コロナショックのあった、2020年も増配されています。

2016年 1.84 USドル

2017年 2.12 USドル

2018年 2.72 USドル

2019年 3.40 USドル

2020年 3.60 USドル

2021年 3.80 USドル

2022年 4.00 USドル(予想)


JPM配当金履歴 マネックス証券データより作図




2020年のコロナショックから続く量的緩和により、アメリカを含む世界中でインフレが続いているため、2022年はFRB(米連邦準備制度理事会)が利上げすることを決定しています。銀行のビジネスモデルとして、貸し付け時の金利が低いと当然ながら儲かりません。金利が上昇することで、銀行収益の増加が予測されます。



我が家では、サテライト部分として2020年のコロナショック時からJPモルガン・アンド・チェース・カンパニー(JPM)に小額投資をしています。65株、平均取得単価は108.15 USドルで、2022年4月現在で133.67 USドルですので1株当たり約25.5 USドル値上がり(23.6%)しています。すなわち、25.5ドルx65株x123円で20万4千円の値上がり益です。


2022年は、1株あたりの配当金予想が4.00 USドルですので、現在の株価(133.67 USドル)に対する利回りは3.0%です。我が家の取得単価(108.15 USドル)に対する配当利回りは、3.7%ですので、いい利回りですね。増配されますと、取得単価に対する利回りは、さらに上昇します。


銀行にお金を預けても低金利時代(0.001%)ですので、ほぼ利子はつきません。一方、銀行株(例えばJPM)に投資しておくと、3%の配当金がもらえます。しかも、長期的に見ると株価自体も上がっていきますし(値上がり益)、増配もされます。配当再投資をしておくと、株数が増えてさらに配当金が増えます。


現金を、銀行に預金として預けるか、あるいは銀行株として購入しておくか。個別株が不安なら、XLFなどの金融ETFがいいのかもしれません。


預金か株式のどちらにお金を回しておくのがいいか、メリットとデメリットをしっかり考えておく必要がありますね。


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