景気後退に強い「生活必需ビジネス」の害虫駆除大手Rollins(ROL)を新NISAで選んだ理由

2024年から新NISAの成長投資枠を使って、世界的な害虫駆除会社であるRollins(ROL)に投資しています。購入を始めてからちょうど2年が経ちました。途中で追加購入もしながら保有を続けた結果、現在のキャピタルゲインは約24%増となっています。節目として、今回はRollinsについて記事にまとめてみたいと思います。


ROLのロゴ

Rollinsは、世界有数の害虫駆除サービス企業です。主な事業内容は、蚊の駆除、げっ歯類の侵入防止、シロアリ対策、鳥類対策などです。こうしたサービスは、住居や財産を守るために欠かせないものであり、景気が悪化しても利用が大きく減りにくい特徴があります。そのためRollinsは、いわゆる「生活必需型」で、景気後退に強い(リセッション耐性のある)事業を展開している企業だと言えます。

同社は、Orkin(オーキン)やCritter Controlといった有力ブランドを傘下に持っています。事業エリアは非常に広く、米国、カナダ、オーストラリア、欧州、アジア、中南米、カリブ海地域、中東、アフリカなど、世界各地で商業施設および一般家庭向けに高品質なサービスを提供しています。
北米における業務用(商業施設向け)害虫駆除市場では、Rollinsは約20%のシェアを持ち、業界内で寡占的なポジションを築いています。また、上位20社の大口顧客が商業部門の売上全体に占める割合は、わずか3%にとどまっています。特定の顧客に依存しすぎていない点は、事業の安定性という意味で大きな強みです。

ここで、過去10年の株価チャートを見てみます。コロナショックなどで一時的な調整局面はありましたが、害虫駆除という景気に左右されにくい業種であることから、全体としては安定した右肩上がりの推移となっています。

2016年〜2025年までのチャート マネックス証券ホームページより


次に配当の状況を確認します。現在の株価水準が高いため、配当利回りは約1.1%と低めですが、配当額自体は長期にわたって着実に増加しています。派手さはありませんが、安定した増配が続いている点は好印象です。


配当履歴 マネックス証券ホームページより


一方で、注意しておきたい点もあります。それは、現在の株価が決して割安ではないことです。2026年1月時点で、RollinsのPER(株価収益率)は約56倍と、一般的なディフェンシブ株と比べてもかなり高い水準にあります。短期的な値上がりを狙う投資では、割高感が気になる水準だと思います。

ただし、この高い評価には、それを支えるだけの財務の強さがあります。RollinsのROE(自己資本利益率)は約36%と非常に高く、安定した事業の中で効率よく利益を生み出していることが分かります。また、自己資本比率は高水準で、有利子負債も少なく、財務内容は非常に健全です。

配当についても無理のない水準が保たれています。現在の配当性向は約61%で、しっかりと株主還元を行いながら、今後の増配余力も残しています。急成長や話題性によって株価が大きく上下するタイプの企業ではなく、安定したキャッシュフローを背景に、長期的な視点で増配が期待できる企業だと感じています。

PERだけを見ると手が出しにくい水準ではありますが、景気後退に強い事業構造、寡占的な市場ポジション、そして優れた財務体質を併せ持つ点を考えると、Rollinsは「株価は高いが、事業の質も非常に高いディフェンシブ成長株」と位置づけるのが適切でしょう。

2024年から2025年にかけてはAI関連銘柄に注目が集まり、資金が一部の成長株に偏る場面が見られました。その一方で、害虫駆除のような目立たない業種の中にも、Rollinsのような堅実で強い企業が存在します。AIブームのような急激な波がこの業界に訪れるとは考えにくいため、今後も値動きは比較的穏やかだと思われます。

派手なテーマ株ではありませんが、長期的に資産形成を支えてくれるディフェンシブ銘柄の一つとして、今後もRollinsをバイ・アンド・ホールドで保有していく方針です。




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