上場投資信託(ETF:Exchange traded fund)は、個別銘柄の財務状況や今後の見通しなどの企業分析を必要とせず、テーマに沿って広く分散し、信託報酬も低い非常に魅力的な商品です。
ETFの種類は無数にあって、高配当にフォーカスを当てたETFがあります。代表的な高配当ETFとして、VYM、HDV、SPYDがあります。
この中で、今回はVYMについて掘り下げたいと思います。
投資会社Vanguard 晴耕雨読 妻作成 |
よくある説明として、
VYMは、米国大型株の中で配当利回りが市場平均を上回る約400銘柄で構成されるFTSE High Dividend Yield Indexに連動。Vanguard社のETF。信託報酬0.06%。分配金利回り3.0%。
と、あります。
銘柄数は400と十分に分散されているため、値動きが非常に安定しています。下図のように綺麗な右肩上がりです。コロナショック時も他の高配当ETFと比較して早期に回復していました。信託報酬は、0.06%と低く設定されています。
マネックス証券ホームページより転載
代表的な銘柄は、以下の通りです。
銘柄名/構成割合(2023年1月現在)
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ) 3.16%
エクソンモービル(XOM) 3.13%
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(JPM) 2.72%
シェブロン(CVX) 2.43%
プロクター・アンド・ギャンブル(PG) 2.41%
ホーム・デポ(HD)2.26%
イーライ・リリー(LLY) 2.11%
アッヴィ(ABBV) 1.92%
ファイザー(PFE) 1.91%
メルク(MRK) 1.88%
有名な大型の配当銘柄で構成されています。
分配金利回りは3.0%と他の高配当ETFよりは低いですが、以下のように順調に増配されています。綺麗な右肩上がりですね。
2013年 1.749USドル
2014年 1.908USドル
2015年 2.151USドル
2016年 2.206USドル
2017年 2.401USドル
2018年 2.649USドル
2019年 2.842USドル
2020年 2.906USドル
2021年 3.096USドル
2022年 3.25USドル
VYM分配金の履歴 マネックス証券ホームページより作図 |
VYMは、値上がりもしますし、分配金も増配されていますので、買い持ちして再投資するだけで雪だるま式に分配金が増えていきます。
我が家では、サテライト部分として2020年からVYMに投資しています。少しずつ積み立てていて、現在VYM153株、平均取得単価100.83USドルです。2023年1月現在110.77USドルであり、1株当たり約10USドル(10%)の値上がりです。平均取得単価に対する配当利回りは、3.25%と上々です!
高配当ETFのうち、VYM、HDV、SPYDのどれを保持するかで悩みますよね。「高配当ETF(VYM、HDV、SPYD)は、定期的にお金を生み出してくれます。」で記載していましたように、3つともそれぞれに銘柄数、セクター割合に違いがあり、結果として値動きや分配金利回りが異なります。今後も世界経済の変動が続きますので、どのセクターが伸びていくかは予測不可能です。どれか1つを保持するよりも3つとも保持しておく方が、安定した配当金生活の助けとなるのではないでしょうか。個人的には、VYMが最も安定している印象を持っています。
分配金の状況も適宜アップしていきたいと思います。
(この記事は、2023年1月8日に追記しています)
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