投資において、パートナー(夫や妻)の協力を取り付けるには?

「アメリカ株式に投資しない?」
「株は怖いから、貯金が一番」



長期的な株式投資で成功するためには、まず始めることと、始めた後の継続的な入金が必要となります。始めない限り、現金は現金のままです。また途中でやめると資産増加のスピードが落ちますし、株式を現金化してしまうと、当然減ります。


いかに投資を始めて、続けるか。


自分とパートナーの2人とも、投資に関する共通の理解があれば、貯金や余剰資金を投資に回すことは容易ですよね。


しかし、上の会話のように、どちらかが投資をしたくてもパートナーが乗り気でないと実現しません。


どうしたらいいでしょうか。


行動を変えるための方法論として、ナッジ理論があります。ナッジとは、「ひじでつつく」という意味ですが、簡単に言うとこちらが思っていることを押し付けることなく、より良い選択を自主的に行えるようにすることです。2017年にノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラー教授が提唱しました。


例えば、



ナッジの一例 男子トイレ   晴耕雨読 妻作成



男子トイレ(小)の周りは非常に汚れています。汚れないようにするには、前進するしかありません。ハエなどの絵や的があると、近づいて狙いたくなるようで、結果として周囲が汚れないようになります。オランダ・スキポール空港の男子トイレのハエの絵は有名です。



強制的ではなく、結果として良い選択を出来るようにするのがナッジ理論です。投資においても、パートナーにさり気なく投資のメリットを伝えて、ついやってみたくなるようにしましょう。我が家では、資産が増えることに加えて、投資により世界が広がることを妻に伝えました。



後は、気長に待つことだと思います。ヨーロッパの格言で、「ロバを水辺に連れて行くのは出来るが、水を飲むかはロバ次第」があります。ロバに水を飲ませたくて(パートナーに投資を決心させたくて)、水辺に連れて行っても(投資のメリットを説明したり投資環境を整えても)、実際に水を飲むかどうかはロバが決める(実際に投資するかはパートナーが決める)と言い換えることができます。無理やり水を飲ませることはできません。


日本だと江戸幕府を開いた徳川家康の人柄を表した句で、「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」があります。無理やり鳴かせてもだめです。自発的に動くまで気長に待つことが大切です。


さりげなく投資のメリットを伝えて、環境を整えて、機が熟するまで待つしかないですね。
当ブログで紹介している投資のメリットに関する記事を挙げておきます。パートナーに投資のメリットを伝えるにあたって、ご参考にしていただけたらと思います。






我が家も2016年から投資を始めましたが、当初は私の小遣いと貯金のみの運用でしたので、あまり増えませんでした。しかし、投資のメリットと仕組みをさりげなく伝え続けることで、妻の理解を得て、2020年のコロナショック時にようやく家計のお金を投資に回せるようになりました(なんと、5年かかっています!)。



人生、気長に待つことが大切ですね。




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